8代目に綺麗にお別れを告げた
ミュージカルテニスの王子様青学vs氷帝公演、大千秋楽おめでとうございます。
同時に青学8代目のみなさん、卒業おめでとうございます。
推しの卒業というコンテンツを初めて経験したので、標本にして残す。自分のためのブログです。8代目の菊丸英二役本田礼生くんがすきです。とても長いブログ。
私がテニミュの本公演を初めて観たのは、2ndの全国立海です。
もともと別の畑の舞台が好きだったのがきっかけで、友人が2ndのDVDを見せてくれて、ようやく一番最後に間に合った形でした。
美しく完成された7代目の最後を見ました。
7代目がとても好きだし、私の今のテニミュ以外にいる推しも2ndキャストなのだけれど、それでも私にはなんとなく堂々と「2ndが好きだ」と言える度胸がありません。
だって私より本気で長い間たくさんたくさん応援していた人を知っているから。
だから、私はずっとテニミュには追いつけないと思っていました。
3rdに関しても、最初はあんまりのめり込むつもりはなくて、お披露目もプレも行ってないです。そんなスタート。初めて彼らを見たのは、一番最初のドキュメンタリーでした。
その時に一瞬映った、神里くんのなにかを吸収しようとしている顔を見て、ああこの青学にも会いたいな、楽しみだな、と思ったことを覚えています。東京公演の少し前だったと思う。
不動峰の東京公演。
一番最初にリョーマくんが出てくるところの音が2ndと違って、古田くんが第一声を放ったときに「あ、3rdって始まってたんだ」と思った。
これは2ndとは違うんだって。新しいなにかだって。とてもドキドキしたことを覚えています。青いライトが綺麗で、ぽかんと口を開けて観ていた気がします。
そして、D1の始まる前。
「滅多にノらない気分屋が本気になった」と言われて、菊丸が、本田礼生くんが、クルクルとラケットを回したときから私は彼から目が離せなくなりました。
私はあんまり初期のゴールデンを知らなくて、元気で笑顔で可愛い菊丸!と思っていた菊丸が、一つも笑わないで確かめるみたいにクルクルとラケットを回していた姿が、あんまりにもかっこよかった。
公演が終わったあと、友達に「菊丸に落ちました」と水道橋のマックで話したことをよく覚えています。
それから確か凱旋のチケットを増やして、千秋楽のチケットも取って、何回も何回もそのシーンをオペラで観て、それ以外も菊丸定点をよくするようになって。毎回違うベンチワークもコロコロ変わる表情も重力なんてないみたいなアクロバットも上手なダンスも、全部好きになって。
不動峰の千秋楽は、古田くんが大泣きしていたことが印象的で、立ち見まででていたことも印象的だった。
頭の回転が早くて、機転が効いて、重力を感じさせないアクロバット、上手なダンス、毎回違うベンチワーク。どれも何回もチケットを買う理由で、菊丸から目が離せない理由でした。
TEAMLIVEもとても楽しかった。
ルドルフ戦は、ゴールデン見せ場がたくさんあるし、好きなシーンは数え切れないのだけど、見つけたときに一番ドキッとしたのは、菊丸が復活する直前に一度、小指からラケットを握り直す手。これもとてもかっこよくて、未だによく覚えています。
ルドルフ戦、菊丸のしんどい顔も辛そうな目もたくさん観ていて、よく覚えているし、8代目菊丸の中で一番好きな試合だった。物語としてとても好き。
山吹戦は、ベンチワークたくさんありがとう感謝って感じでした。入ってたときは、「これが終わると勝ち試合が立海までない…」とよく言っていた気がします。このころは、関東立海までは8代目がやってくれるんじゃないかなあとなんとなく思っていました。
DREAMLIVE、チャージアップでポップアップから飛んだときにあまりにも幸せすぎてちょっと呆然とした気がする。あれほんとにかっこよかった。ちょっとずるいくらいかっこよかった。
そして氷帝戦。
私は関東氷帝がとても好きでこの公演が8代目で観れるのがとてもとても楽しみで、ただ発表と同時に卒業を突きつけられました。
学ラン姿のみんなはかっこよかったし、あのキービジュアルは最高だと思っているけれど、卒業の二文字が漠然としすぎてて正直全然実感がなかった気がする。
東京公演が始まっても、別に卒業とかあんまり意識していなくて、大好きな「夢を繋げ」と「三人でダブルス」を歌ってくれた!!!と喜んで。先輩やってる菊丸もかっこいーと思って、氷帝かっこいいー!と思って。
東京楽ですよ。
シャカリキ待ちで手拍子をしていたのに、知らないイントロが流れて知らない衣装の青学が出てきて0番にピンスポが当たって、「お別れだね」って、言うから。泣きながら言うから。
ゴールデンが「君がいない日々が当たり前になることなんてあるのかな」って、言ったから。
私舞台観ながらこんなに泣けんの…と思うくらい泣いて、泣きながら、そうか卒業するのか、と思った。
そのあとのシャカブンで「テニスしようよ」って言われて「テニスしなくなるから泣いてんだわ」と思った記憶があります。
8代目の卒業を意識したのはそのくらいから。
氷帝のM1は「ALL FOR TENNIS」「すべてはテニスのために」「俺の生き様」「全国大会には行けない」「そんなのは嫌だ」と歌うのを聞いて、うっ、と思っていました。刺さるM1。青学8代目は本当にいいM1がたくさんありますね。
このフリで、菊丸が最後のALL FOR ALL FOR TENNIS のとこでグッと青学の文字のところをつかんで顔を下に向けて歌うところがとても好きでした。込めて歌ってることがわかったから。「すべてはテニスのために」走ってきたことを知っていたから。
凱旋が始まって、ぐんぐん卒業ムードが濃くなって、初日と金曜に入って、大楽はライブビューイングでみよう、その前に当日券で運だめしをしよう、と思って入れるはずないと思って並んで、そしたら、当選番号に自分の番号があって。震える手でチケット引き換えたらアリーナの二列の見切れで。なんかほんと、神様ありがとうという感じだった。
正直始まる前から泣いちゃいそうで、友人に「もう無理です」とラインしたら「青バラまで泣くな!涙で見えなかったらもったいない!」という返事が返ってきて。アリーナ二列でハンカチを握り締めながら、泣きそうになりながら始まるまでずっとなにも考えられなかった。
前アナが始まって、円陣の声が聞こえた時点で既にいっぱいいっぱいで。キュッパコンって音が聞こえて、ブワッと緞帳が揺れて。でも最初は山吹だから、ちょっと楽になれて。千石くん今日ちょう気合入ってて最高だな、と思って。
でもM1がさ。
リョーマくんが出てきて、不動峰の一番最初みたいだなって思うのは友達の影響なんだけど、やっぱり今日はみんな気合い入ってて。
前述した好きなフリのところを絶対にみようと思って構えてたら、いつも顔を上げるところで今日はもっと強くジャージを握って、深く沈んで、張り裂けそうに「全てはテニスのために」って歌うから、涙腺は決壊しました。
あと今日は、客席に背を向けて試合をしてるキャストの顔も見える席だったから、D2中の菊丸の目を見ることができて。ルドルフ戦のときと同じ目だったんですよ。だからモモの背中を叩いて大石の言葉を思い出すんだ。「同じ夢を」見てきたから。最高。ということに気がつけました。感謝。
夢を繋げの大石もとてもよかったし、三人でダブルスもちょうよかったし、今日のジローソロ曲は千秋楽出血大サービスだったし、田中くんの乾が手塚に負けた瞬間の顔があまりにもよかったし、私がはじめて「3rd観たいな」と思ったときの顔を思い出させる不二先輩もいたし、海堂のダブルス曲の「あなたと」の言い方本当に最高だったし、タカさんの試合中の顔すごいよかったし、トリオの表情もめちゃくちゃよかったし、氷帝も山吹もめちゃくちゃ気合い入ってるし、手塚は本当に死闘するし、リョーマくんはベストテンションだった。
全部本当にびっくりするくらい綺麗でかっこよくて、はじめて彼らを観たときに感じた興奮みたいなよくわからない感情と同じ気持ちになった。
8代目、本当に綺麗だった。
大千秋楽は卒業式。
卒業式は綺麗にお別れをするための儀式だと思っていました。さよならを言って、みんなが次に向かうための。それは間違いじゃなかったと思う。
不動峰の千秋楽で号泣して喋れなくなった座長はやっぱり泣いたけど「楽しかったーーー!!!」と笑っていました。
なにより菊丸が、本田くんが「カンペキパーペキパーフェクト!」と笑ってくれた。
8代目とは、笑顔でお別れできました。
この話の先にあるものを、彼らで見たかったと思うところもたくさんあるけど、彼らがこんなにキラキラにみせたのも卒業だって知ってるから、そして彼らに対して「悔しい」とか「もっとできたじゃん」とかいう感情が一切なくて、やりきってくれてありがとうと思っているから、当日券が当たった瞬間に「8代目と心中する」と思った感情は捨てて、しょげてないでテニスをします。
8代目に大好きだったよ、これからも大好きだよってお別れを綺麗に言えて成仏したので、9代目とも笑って挨拶が出来たらいいな。
12月も楽しみだよ。そして、ようやく私はテニミュに追いつくことができました。胸を張って「3rdが好きだ」と言える気がする。
彼らが描いた夢を、9代目10代目が繋いでくれることだけを願っています。