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ドルメンXがすごい

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4091874967?fp=1&pc_redir=T1

ドルメンXが、すごい。

ほんとにすごいんですよ。

とにかく読んでほしいので、とりあえずブログを書きます。

 

アイドルになったら、地球侵略できんじゃね?イケメン男子4人+オタ女子が本気で挑むトップアイドルへの道!

(ヒバナ『ドルメンX』作品紹介ページより)

 

あらすじわけわかんない…って感じだけど、それは別によくて、というか一話を読めば「わかる」のでいいです。宇宙人の四人が地球侵略の手段としてトップアイドルを目指すよ!という話です。

 

私は、テニミュが好きです。

ドルメンXでも、とても重要となる劇中劇に「リキミュ(ミュージカル力士の貴公子)」というのがあり、これはあの世界のテニミュなんですけれど、読みながら「あーーーわかる!!!」っていうところと「わかるwww」っていうところと「わかる………」っていうところがリキミュ関係にめちゃくちゃ多いのでその話をしていきます。ネタバレもあるので、気をつけてください。

 

一話は、適当やってた彼らが「アイドルになる」と本気で思うようになるところまで。

とりあえずどんなもんかってことで、リキミュのアドレナライブにみんなで行くのですけど、テニミュ2014がモチーフなのがわかる。七代目は卒業したし、そのパンフレットあれでしょキャラとキャストが並んで写ってるやつでしょ…、という小ネタがたくさんある。小さく書かれてるパンフのデザインが2014のパンフとそっくりなところが本当に面白くて、そういう細かいところが似てるからとても想像しやすい。

あの世界はあの世界があって、彼らと私は見てるものが違うけど、概念的にその場所知ってる、と思える。だから、あそこでなにを受け取ってしまってこう言ったかがとてもわかる。

 

「リキミュ」って名前がすごいと思うんですよ。一話で出てきたときに「力士てw」と必ず思うというか、そこになんの面白みも感じずに進めないと思っていて。でも、その面白みって「w」なんですよね。「相撲やんの?ミュージカルで?マジか〜wやべ〜www」みたいな。この感じを知ってるなと思ったんです。これ、多分、テニミュを一番最初に知った時の感覚だな、と。 テニミュが好きな人でも、なにも知らない人でも、 ベースを一度同じにすること。そこから丁寧に、彼らを応援する構成になることが本当にすごいことだと思います。のめり込んでいく感覚を、全員に渡してくれる。そして多分、それが丁寧でないと面白くならない。

 

彼らは一話で、アイドルになる決心をしたので、そうなる過程でリキミュのオーディションを受けて、努力をして、結果がでて、初舞台に挑みます。

 

三集の12話、「信じれば絶対」が本当に良すぎる。

リキミュの本公演初日の話です。

テニミュを好きな人がよく使う?褒め言葉で、「キャラとキャストの二重写し」というワードがあります。

それです。

それの話です。

彼らは「彼らにしか」できないキャラをやっていて、それはもちろん見た目もそうだし、多分中身もそうで。

テニミュも部長を務めるキャストが、稽古とかでもチームのまとめ役をやったりしますが、リキミュもそうで。

彼らが初日の幕が開ける前に作ってきた関係がキャラと同化して熱を持った台詞になる。

「返ってこないやつも、いるんだよ」というセリフがあります。ここのコマが本当に最高。

キャラでありキャストであるということを、彼らの目で語らせることを考えたの本当に天才だなぁ、と思いました。

キャラだから言えることがたくさんあって、あれはキャストのままではきっと言えなかったことで、でもその感情があったから彼がミッカ様なのだろうなあ。

 

思ったよりも宣伝というより、感想になってしまってあれなのですが、長くなりましたのでそろそろ終わりにします。

 

今日中だと、無料で2集まで読めるので是非!

https://comic.pixiv.net/works/2340

 

 

 2017年7月17日追記。ネタバレ感想。

ドルメンX、完結おめでとうございます。

私はアイドルではないので圧倒的な絶望を感じる機会を人生で感じる場面はほとんどありません。でもこの一年の就活で、なんとなくその気持ちを感じることがありました。

第一志望の業界に入ることは出来ませんでした、努力が足りなかったと思うし、今から悪足搔きをするような根性もありません。自業自得だと思います。

でも私もなりたいものになりたかった。

その業界に行ける友人のことが正直めちゃくちゃ羨ましい。言わないけど。だから、どうにかこうにか勝ち上がるぞ、と思っていて。誰に?とかなにに?とかよくわかんないけど、私だって幸せだと言いたいというか。

 

という気持ちを抱えつつ、最終巻を読んで。

本当は「うるせ〜〜〜!」って思うかもなと考えていたけれど、そんなこともなく。むしろありがとうドルメンXという感謝の念って感じでした。

私はニイの「嫌なんだよね。負けるの。」「って思ってる自分じゃないと嫌なの。」って台詞がめちゃくちゃに好きで。負けたくないって思ってる自分じゃないと嫌、というのは多分今の私も同じだからかもしれない。でもきっとそれでいいんだと思う。劣等感から生まれるものが自分を救うこともあると、彼らを見ていて思いました。だからありがとうドルメンX。

 

私の推しはみんな努力の人です。多分他の人の推しもそうだと思う。だから、彼らに負けないように私も私の世界にちゃんと向き合おう。

 

「ファン」として追記を書きました。

さっ、みんな!ドルメンを読んでくれ!